「22.

     ふたり」

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「八戒……?」

「ああ…すみません……寒かったですか?」

「…何、見てる…?」

「あなたが…見てる、夢を……」

「…フン……てめぇは…人の頭ん中も…見えんのか…?」

「まさか…そんなに器用じゃ、ありませんよ…」

「…なんだぁ……それは……」

「まだ…眠そうですよ……三蔵……」

「……………」

「…僕?…もう少し、あなたを見ていますよ…」

「…おもしろいか…?」

「…あなたの見てる夢が見たいな…って…」

「マジ…だったのか…?」

「…バレバレですかね……」

「……気色わりぃ…ヤツだな……」

「あらら……嫌われちゃいましたか…」

「……でもねぇ…あなたの心が見たい…見えたらいいなぁって…

…そう、思ったら、目が冴えちゃいまして…」

「…フン………そんなモン…見たって…どうしようもねえだろ……?」

「……そうですかぁ?」















言葉はただ 唇の上を通り過ぎ 意味を無くす


視線は その一点のみを愛しみ 意味を失う


腕は 互いを繋ぐ 始点になり


…肌は、その手段になる


伸ばして 触れたモノが 真実なら


信じるだけ


沈黙の中を



信じる…



END